第1回英語学・英語教育共同セミナー 英語の音声教育に必要な知識と技術:学校教育と言語研究の連携
   

  本セミナーは、平成22年2月に、Geoffrey Pullum 教授(エディンバラ大学、FBA)をお招きして、「対話能力育成のための新しい英文法」と題して開催された 国際シンポジウムの趣旨に基づき、言語教育現場のニーズに配慮しながら、教育実践と言語研究を具体的につないでいくための活動として立ち上げられたものです。子どもたちが必要とする知識内容や解決すべき課題について、理論と実践の両方の視点を通して、異なる立場の人々が集まって快適に議論し、試行錯誤し、演習する場を設けたいという動機から、具体的な言語教育研究活動に取り組むことになりました。
 本研究活動は、言語研究者から学校教育への研究成果の一方向的な提案でも、またその受容でもなく、まず教育現場の実情を認識し、問題の所在を共有することによって、研究者と実践者の複眼的な検証を行いつつ、研究成果の応用を検討するということを目的としています。子どもたちが育つ教育現場に研究成果の活用を試みるにしても、確かな問題意識と十分な議論や考察が必要であり、そのためには、インフォーマルな意見交換も許容するセミナー形式での活動の積み重ねが大切であると判断しました。研究者と教師が共にお互いから直接学ぶ意味は大きく、こういった場を共有することは有益です。
  第一回目は、対話能力育成のための出発点となる英語音声教育について、先発となる小学校英語教育とその後の学校教育が関わり合うレベルにおいて、どのような専門知識や(発音)技術が指導に必要であるかを扱います。講師として、小学校英語教育の実践・理論をご専門とする高橋美由紀先生(愛知教育大学)と、音声学と英語教育の関わりについて研究されている保坂華子先生(東海大学)をお招きして、基礎的な知識や研究成果、さらにはそれらの技術的な応用可能性についてお話しいただき、子どもたちが受ける教授内容を、参加者の皆様にも具体的に体感していただきます。
 英語教育の基礎的段階における音声教育のあり方について考えてみることは、コミュニケーション重視の教育の流れにおいて、現在立ち後れていますが、申し上げるまでもなく大変重要です。このセミナーが、子どもたちに直接関わる方には、研究成果の一端と技術を学んでいただく機会となり、学術研究に携わる方には、教育現場の検討課題と言語研究の関係について考えていただく機会としていただければ幸いです。


MANAVI M.A.P. 「対話能力育成のための言語教育」研究プロジェクト代表:
有働眞理子


↓過去の活動内容はこちら
 
2010/10/10
セミナーは終了いたしました。多数ご参加いただきましてありがとうございました。
2010/08/10
参加申し込みを開始いたしました。

 


参加対象:教員(小中高大)、大学院生、研究者(英語学・言語学・英語教育)
など、その他英語教育に関わる方々
参加費無料:資料代別途1,000円をお願いします。

主催: MANAVI M.A.P. 「対話能力育成のための言語教育」研究会 英語学・英語教育協同セミナー実行委員会

後援:兵庫教育大学、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会

申し込み:本セミナーHPよりお申し込み下さい。演習実践が可能な人数の範囲(100名以下)で締め切ります。

世話人:岸本秀樹(神戸大学)

連絡先: 〒673−1494 加東市下久米942−1 兵庫教育大学 社会・言語教育学系 有働眞理子研究室内 英語学・英語教育協同セミナー実行委員会事務局
(連絡先アドレス support@manavimap.com)

 
講演演習(1)13:00〜14:30
高橋美由紀先生(愛知教育大学)
「外国語活動に適した効果的な音声指導について」

内容:
新学習指導要領に基づき、児童の言語習得の特性を生かした外国語教育の在り方について、コミュニケーション能力の育成のために、効果的な音声指導について、理論と実践の両面からお話しします。具体的には、歌やチャンツを効果的に使用して音声指導をする方法とその効果、カタカナ英語、和製英語を日本の言語文化として活用し、コミュニケーションの素地を養う外国語活動として適した指導法をお話します。

講演演習(2)15:00〜16:30
保坂華子先生(東海大学)
「楽しい英語音声教育:音声学・音韻論と教育実践のコラボレーション」

内容:
音声や発音の仕組みなどの正しい知識を、実践的な発音練習、聴解練習、(より高度な発音記号が使いこなせる練習)と結び付け、積極的に取り入れ、学習者を参加させる授業への取り組み、そういう授業の方法、その効果('音声ってそうなっているんだ!'と理屈がわかり、発音面・聴解面の向上があれば、満足度も高くなること)について語ります。アプローチとしては、音声教育・言語教育に限らず、ほとんどの分野の教育の場で活用していただけると思います。

*講義の他に、音声教育の実践演習を(楽しく)行う、参加型のセミナーです。

 
高橋美由紀
愛知教育大学教授
英語教育(小学校英語教育)が専門。文部科学省委嘱事業「小学校英語活動地域サポート事業」や初等教育段階における英語教育のための教師研修会(兵庫教育大学)をはじめとして、国内外の各地で数多くの講演や講習を実施し活躍する。博士(京都大学)。

保坂華子
東海大学講師
応用言語学・音声研究が専門。外国語なまりや、文脈の担う意味や機能、 談話イントネーションを中心に学際的に活動している。第二言語話者の発話 音声の特徴、音声面に関する指導、参加型授業のあり方を研究している。 国内外での学会で多数研究発表あり。修士、博士課程単位満了(神戸大学)。


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主催:MANAVI M.A.P.「対話能力育成のための言語教育」研究会 英語学・英語教育協同セミナー実行委員会
後援:兵庫教育大学、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会
事務局:〒673−1494 加東市下久米942−1 兵庫教育大学 社会・言語教育学系 有働眞理子研究室内